気が付いたら、目の前には真っ白な天井があった・・・。



見覚えのある天井に、どこか安心する私が居て・・・



でも、何かが足りない・・・。






それは・・・何・・・?
















戦場の歌姫

 ACT.4 心の在り処















、気が付いたのか・・・?」





まだ意識がはっきりとしていなかった私の顔を覗き込んだのはアスランだった。




「アスラン・・・?私・・・。」




ゆっくりと体を起こそうとするが、体が思うように動かない。



「まだ動かない方がいい。安心して寝てろよ。」



起き上がろうとする私をアスランはベッドに押し付けた。




「ここ・・・医務室・・・?」

「あぁ、覚えてないんだな。
、ブリッジへ向かう途中で倒れたんだよ。」




アスランの言葉に、少しずつ記憶が蘇り始めた・・・。





あぁ・・・そうか・・・。





ラスティが死んで・・・




ミゲルとオロールが死んで・・・




頭では理解していたつもりだったんだけど、
心がそれを受け入れてくれなかったんだ・・・。







「・・・弱いなぁ・・・私。」




「ずっと気を張り詰めてたんだ。仕方ないだろ・・・。
熱は・・・だいぶ下がったみたいだな・・・。」





「私・・・どれくらい眠ってたの?」




「もう3日目。熱が上がったり下がったりでさ、心配したぞ?」





・・・3日・・・!?





「今、どうなってるの!?今どの辺りに居るの!?」


、落ち着いて。
ヴェサリウスは今、プラントに戻ってる途中だ。」




「・・・プラント・・・へ?」



「ちゃんと説明するから・・・とにかく横になって。」






















アスランの話を要約すると、
残りの1機、ストライクを撃ち損なっただけでなく、
ヘリオポリスを崩壊させてしまった事で事態は悪化し、
クルーゼ隊長は急遽、帰国命令が下ったらしい。

しかし、崩壊直前のヘリオポリスで新たな新型戦艦を発見し、
そのままにはしておけないという事で、
イザーク、ディアッカ、ニコルの3名はガモフに残り、
その新型艦の追撃を行っている最中らしい。



倒れてしまった私は足手まといにしかならないという事で、
アスランと共に一度プラントに戻り、静養する事になったのだった。













改めて自分の不甲斐なさに落胆した。




所詮、女だから仕方ないと言われてしまっても反論出来ない。










そんな自分が情けなかった・・・。























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