「ヘリオポリス・・・ですか?」
突然、課せられた任務・・・。
初めての潜入作戦・・・。
この作戦が・・・
私の今後を大きく左右するものとなるなんて・・・
この時の私には、何も分かっていなかった。
戦場の歌姫
ACT.3 消えゆく光に別れを…
「では、作戦の確認をする。
13:00、アスラン、イザーク、ディアッカ、ニコル、ラスティを始め、
一般兵15名が内部に潜入。」
「はっ!!」
「続いて目標を奪取後、直ちに本艦へ連絡。
連絡が入り次第、ミゲル、オロール、の3名はMSにて出撃。」
「はっ!!」
「それまではブリーフィングルームにて待機するように!!」
「はっ!!」
「では作戦を決行する!!解散!!」
クルー達は緊張した面持ちで作戦室を後にする・・・。
「はぁ・・・」
「、大丈夫か?顔色悪いぞ?」
溜息をつくに声を掛けたのはアスランだった。
「やだ・・・大丈夫よ。
それよりアスランこそ。
潜入作戦なんて初めてでしょ?
失敗は許されないんだから・・・慎重にね。」
「あぁ・・・分かってる。
じゃぁ・・・な。」
「うん。気を付けて・・・。」
私達は作戦室の前で別れた・・・。
もパイロットスーツに着替える為、
ロッカールームへと足を運ぶ・・・。
「!」
そんなに声を掛けたのはミゲルだった・・・。
「何?」
「お前、前線久しぶりだろ?気を付けろよ。
中立国とはいえ、何が出て来るか分かったもんじゃないからな。」
「分かってる。ミゲルこそ。
ベテランだからって油断しちゃダメだよ。」
「あぁ、じゃ、また後でな・・・。」
私達は軽くハイタッチした後、互いに背を向けて歩き出した・・・。