楽になれると思ってた・・・。



誰かに言えば、気持ちが軽くなると思ってた。




そんな筈ないのに・・・。





結局・・・




全ての答えは自分の中にある・・・。










戦場の歌姫

 ACT.2 開かれし扉










「話、聞いてくれてありがとう。
だいぶ楽になった気がする。」






嘘ばっかり・・・。


ちっとも楽になってなんかいないクセに・・・。





「ま、何かあったらまた言えよ。
愚痴くらいしか聞いてやれないしな。」





でも・・・


さすがにこの言葉にはグッと来るものがあった・・・。




愚痴を聞いてもらえるだけで十分。



気持ちは軽くはならないけれど、
誰かがこの想いを知っている・・・。


それだけで、世界はだいぶ違って見えた。








ラウンジから仲良く出て来るとミゲル。




その様子を目撃したのは、アスラン達と同期で入った新人、
ディアッカ・エルスマンだった・・・。











「なぁ・・・とミゲルって怪しくねぇ?」




ある日の午後、ディアッカが突然ポツリと呟いた。



新人5人で休憩を取っている最中だった。




案の定、アスランとイザークは勝負に熱を上げていたが、
ディアッカの突然の発言にピタリと手を止めた。





「「・・・は?」」





「すげぇ仲良いじゃん?
付き合ってんのかね?あの2人・・・。」







明らかに表情の優れない2人・・・。





確かに・・・あの2人は仲が良い。



気が付けばいつも一緒に居る気がする・・・。








年上のミゲルがをリードしている・・・といった感じだろうか・・・。






「同期だからじゃないのか?」



「それにしては怪しいんだって。
時々さぁ、ラウンジでコソコソ話してんだぜ?」




2人の様子に詳しいディアッカに、イザークは眉を寄せた。



アスランも表情が曇る。




自分達が勝負だと燃え上がっている最中、2人はいつも休憩時間を一緒に過ごしていたのか・・・





自分達が知らない1年半のをミゲルは知っている・・・。







ひょっとしたら2人は・・・



その不確かな2人の関係が、アスランとイザークの心を惑わせていた・・・。














 ACT.2 開かれし扉

       end










【あとがき】


ちゅ…中途半端だなぁ…(汗)
こんな微妙な2章の終わり方でいいんでしょうか?


全体のシナリオを大まかに考えたものの、
切り方に迷っている管理人です。



いつになったらアスラン夢になるんだよ!!
みたいな感じですね、本当に。


まだまだなのです…すいません…


私としても早くアスランとの絡みを書きたいのですが…


今の所…ミゲルなの?これ…??


管理人にも意味不明です。



でわ、ACT.3 消えゆく光に別れを・・・

でお会いしましょう♪

3章は短めにまとめたいなぁ…と思っていますので。






2005.1.14 梨惟菜








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