この想いを打ち明けたら・・・


少しは楽になれるのだろうか・・・。



それとも・・・




苦しみが増えるだけなのだろうか・・・。




考えても考えても出ない答え・・・。




誰なら・・・



この答えを教えてくれるの?









戦場の歌姫
 ACT.2 開かれし扉











、最近元気ないじゃないか。」





私の落ち込みに一番に気付いたのは、やはりミゲルだった・・・。




年齢は上だけど、アカデミーで同期だったミゲル。

頼れる兄・・・って感じの存在で、時々相談に乗ってもらったりもしていた。





「そう・・・かな?そう見える?」




「何となく・・・新人が入ってから・・・な。
アスランとイザークが関係してるんじゃないのか?」





うわ・・・鋭いな・・・。





「図星。ミゲルには隠し事、通用しないかもね。」



「俺で良ければ話、聞くけど?」













正直、誰かに打ち明けてしまいたかった・・・。




今の想いを誰かにぶつけたら、
少しは気持ちが軽くなるんじゃないか・・・って思った。



私は・・・

張り詰めていた糸がぷつんと切れたかの様に語っていた・・・。








「ごめん。こんな話、重いだけだよね・・・。」




「いや・・・も苦労してるんだな・・・と思ってさ。」




明らかに軍人に見えない・・・。


彼女とアカデミーで出会い、共に訓練を受ける中で、
どうして彼女は軍に志願したのだろう・・・とずっと疑問だった。


ラクスと並んで有名な歌姫。


ラクスの婚約者、アスラン・ザラ。




とアスランに接点があってもおかしくはない。




2人が幼馴染だったとは・・・。




アスランに想いを寄せる


ラクスと婚約を結んでいるアスラン。



それを承知でに婚約を申し込んだイザーク・・・。





あまりに複雑に絡み合う糸が、ここへ来て更に絡まり合ってしまった・・・。














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