この世に神様が居るとしたら・・・





どうしても聞きたい事がある・・・。







これは・・・私に与えられた試練なのですか・・・?






それとも・・・





私への罰なのですか・・・?













戦場の歌姫

 ACT.2 開かれし扉













翌日・・・




私は再び言葉を失う出来事と遭遇した・・・。







「イザーク・ジュールです。宜しく。」









アスランだけでなく・・・





イザークまでが同じ部隊に配属となってしまうなんて・・・。







イザークも私の姿を発見して、目を見開いた・・・。





当然だろう・・・。




婚約の申し出を断ってすぐ、私は姿を消した・・・。



ううん・・・。



私が軍に志願した事は、母様から伝わっているのかも知れない・・・。


母様と彼のお母様、エザリア様は友人だという話だし・・・。




まさか・・・私を追って・・・?





いや・・・


そんな筈ないか・・・。




自惚れにも程がある。




第一、私は彼にひどい事をしたんだから・・・。






私と結婚したいと言ってくれたイザーク・・・。



初めて、私を必要だと言ってくれた男性・・・。




迷惑な訳がない・・・。


むしろ、動揺してしまったくらいだもの・・・。




でも、私は彼の想いには応えられなかった・・・。




彼を・・・


イザークを傷付けた・・・。








私が愛する人と・・・



私をかつて愛してくれた人・・・







どうして・・・



再び出会ってしまったのだろう・・・。







もう誰も愛さない・・・



もう誰からも愛されない・・・







私はそう決めた筈だったのに・・・











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