「イザークぅ?」
・・・ここにも居ない・・・
どこに行っちゃったんだろう・・・。
イザークの行きそうな場所はほとんど探した筈なんだけど・・・。
「イザークなら2時間くらい前に図書館で見たぜ?」
・・・もう既に居ませんでした。
代わりに見掛けたのはニコル。
「イザークなら1時間くらい前にラウンジでコーヒーを飲んでましたよ。」
・・・ラウンジもハズレ。
そこに居たのはアスラン。
「イザーク?射撃場で会ったぞ。
時間は確か・・・15分くらい前・・・」
そこだっ!!
猛スピードで射撃場へと駆け込んだけれど・・・。
誰も居ないし・・・。
何でじっとしてられないかなぁ・・・。
久々の非番なんだから、可愛い彼女に構ってやろうとか・・・
そんな風に思わないワケ!?
何で私が必死に探さなきゃいけないのよ!!
バカバカしい・・・。
私の事なんてどうでいいって言うならいいわよ。
こっちだって勝手にさせてもらうんだから。
イザーク探しに必死でランチもまだだった。
・・・って言うか、一緒に食べようと思って2人分あるのに。
いいやっ、全部食べちゃえ!!
好き勝手にウロウロしてるイザークが悪いんだからね!!
「・・・って、何でここに居るのよ・・・。」
裏庭の木の下・・・。
私の一番のお気に入りの場所。
・・ってか指定席!!
そこにイザークは居た。
しかも、気持ち良さそうに寝てやがる。
青葉の木の下でうたたねをする私の恋人。
爽やかな風に揺られてなびく、サラサラの銀髪。
鋭いアイスブルーの瞳も今は閉ざされている。
可愛い顔して寝ちゃってさ・・・。
何なのよ。
「探したんだぞ。アホイザ。」
「誰がアホだと・・・?」
「うわっ!!起きてたの!?」
木にもたれていた身を起こし、背伸びするイザークもまたカッコいい。
腹が立っていた筈なのに・・・。
「・・・遅かったじゃないか。」
「は?」
「、お前、昼食はいつもここで食べていただろう?
だからここで待っていたんだが・・・。」
何だそれ・・・。
「だいぶ遅くなったな。もうティータイムの時間じゃないか・・・。
まあいい。昼食にしよう。」
「きゃっ!!」
ドサッ
「ちょっと!!降ろしてよ!!
私の指定席はそこなの!!」
「俺と2人で居る時はここがの指定席だ。」
「ヤダ〜!!イザークの膝の上なんて落ち着いて食べられないッ!!」
こんな体勢で喉を通るかぁ〜!!
「安心しろ。俺が食べさせてやる。」
「きゃ〜!!」
もう決めた。
これからはイザークの事なんて探してあげないんだからぁ!!
【あとがき】
何コレ・・・。
久々にイザークを書いたと思ったらこれですかい・・・。
ホント、何事も直感で書いてしまう自分に嫌気がさします。
まぁ、いっか。(え?)
2005.2.24 梨惟菜
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